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爺さんの体験談代筆スレッド

809 :791 ◆9zatwGbxuw :2008/01/21(月) 19:21:30 ID:9Exu26IU
大荒溝輸送隊顛末記(2/3)

 八月十七日、敵は汪清県の方から来るらしい情報であった。炊事が久し振りに奮発し
た豚肉で昼食の箸を取ろうとした時、後の山頂から友軍の大砲が火を吹いた。すわ敵襲
「◇◇(爺様の名前)と△△は斥候、前線を良く見て来い」と手榴弾を片手に羊羹を
かじり乍駅のはづれ迄駆足、歩兵を連れた敵の戦車は七台、汪清の方から轟音をたて乍
来る。直ちに帰って報告、全員直ちに散開。駅前の麦畑とトウモロコシ畑に散兵する。
其の中に、地響がして駅の屋根が砲弾で吹き飛び、敵の自動小銃が麦やトウモロコシを
なぎ倒し、そこいら中はぶすぶす弾丸の音がする。ダダダダダダダダダダ…… それに
対してポンポン近づくのを待つより仕方がないとは、甚だたよりない。其の中になぜか
打たなくなった。一番前の戦車が故障してワイヤーで二台目の戦車に引かれ、山の向ふ
側に消えた。初年兵の爆雷で故障させたとか後で聞いた。
 しばらくする中に、白旗をかかげた敵のトラックが来る。「撃ちかた止め、両軍停戦、
日本人は立て」と、なんだこれは狐のつままれた思ひで立上がってみると○○(部隊名
の略称、 1/3の※補足参照)の戦友達の元気な笑顔が其所、此所から立上がった。
「お前も無事か」「おお」と早いのはさっきの戦車近くまでしのび寄って居た。帰って
夕食「これはかりそめの停戦で敵襲があるやも知れない、今度は駅周辺に散兵警戒せよ」
と、小雨の中を一晩中南瓜畑に伏せる。何事も無かったが、夜が明けて驚いた。駅から
はるか後方の平地にソ連軍の車両部隊と戦車部隊が何百と並んで居た。武装解除、未練
気も無く兵器を捨てる。


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